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◆P4 短編

僕の魔法使いと小さな芽

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主人公:鳴上悠。

ただし可愛いをこじらせて乙女になってしまっているので、
女々しい悠くんが苦手な方には注意が必要です。

あと・・・オ○ヌーシーンがあるんですが、これ18禁ですかね?
ぶっちゃけ大したことはないんですけれどもどうしよう。
悩み抜いた末、一応ち○こ出てるんで、つけときますね!









僕の心の中は、例えるならば砂漠でした。

そんな僕でも、怒ったり泣いたり、感情は多少なりとも動きます。
けれど、どんなに砂漠に雨が降っても乾くだけで、
どんなに風が吹き荒れても、砂が舞うだけですぐに元通りになりました。
僕の心はどこまで行っても砂漠でした。
ただ、見渡しがよいだけで。
どこまでもどこまでも乾いた砂がさらさらと崩れる音しかしませんでした。



そこに、ある日魔法使いがあらわれたのです。
魔法使いは、僕の砂漠に小さな芽を植え付けました。

砂漠に植物の芽。

どうせ枯れるだけだと思いました。

でも彼は本当に魔法使いだったのです。
僕には到底理解のできない、不可思議な魔法を使ったのでしょう。

その植物の芽は枯れませんでした。

信じられないでしょう?
砂漠に植物が芽吹いたのです。
これはもう魔法でしかあり得ない。
種の仕掛けもない本物の魔法。

魔法使いは、植物に必要なだけの水をやり、栄養を与え、
時に強すぎる日差しを雲で遮り芽を守りました。

少しずつ大きくなっていった芽は、葉を広げ、幹を伸ばし、
立派な木と成長していきます。

木となったそれは、雨を貯め、オアシスを作りました。
オアシスはまた新たな芽をはぐくむ場所となりました。

また、大きな木は同時に影も生み出しました。
木陰の下は、ほっとするような涼しさを与えてくれました。
僕は自分の心の中によぎった影すらもいとおしく感じました。





あれから僕はたくさんの人と出会いました。
砂漠は広く、果てはありませんでしたが、
急激に広まった緑によって、心の中の景色は一変しました。

緑と、水と、空気、虫、動物たち。

人との出会いは、心の中にさらなる彩りを与えます。
気がつけば楽園にその姿を変えていた僕の心。


けれど、その全てはたった一つの小さな芽から始まりました。
もしいきなり、動物たちをもらっても、
受け入れることはできても、そのままきっと
自分の手の中で殺してしまったことでしょう。

「最初」が魔法使いからもらった芽でなければ、僕はこうはなれなかった。



魔法使いに見てもらいたい。
あの小さかった芽は、今やこんなに大きく立派に育ちました。

雨が降ると、あの大きな大樹に虹がかかるのです。

あの美しさも、あなた魔法のおかげなのでしょうか?




大樹は、僕の心の中の世界の中心です。
すべての始まりで、すべての終わりの始まりでしょう。

最近大樹があまりにも大きすぎて、心が悲鳴を上げています。
そのすべての枝に、花のつぼみがたくさんついているのですが、
花の咲かせ方が分かりません。
ただ、思いを孕んで大きくなるばかりのつぼみに、枝が耐え切れず随分しなっています。

何度か枝がその重さに折れてしまいました。

折れて地面に落ちたつぼみは、そのまま地面に落ちて腐ってしまいました。

咲くことのできなかった花のつぼみは泥にまみれ、
踏み荒らされ、ひどくむごい姿をさらしています。

助けてください魔法使い。

どうすれば花が咲きますか?



けれど、花を咲かせるのも少し怖いのです。
世界の中心が一気に花開けば、周りも影響は逃れられないでしょう。



花が咲くことで、生きられなくなってしまうものもあるかもしれません。




魔法使い。
僕だけの魔法使い。


どうか僕に、またあの魔法をかけてください。

「始まり」の魔法を、どうか、どうか。

僕一人だけでは、この花の蕾を咲かせることも、
また全てを腐らせ無かった事にする勇気もないのです。

















風呂から出た後の自室で一人ソファに腰掛けながらため息をついた。

今日の昼過ぎ、学校の授業が全て終わった所で、
後ろの席に居る陽介がにこにこ笑いながら、これから遊びに行こうと誘われた。

陽介は今日バイトが無かったらしい。
しかし、あいにく自分に予定があったので断ることしかできなかった。

残念そうな顔をする陽介に焦り、慌てて手帳を取り出し予定を確認し合って遊ぶ約束をしたが、
自分だって残念なことに変わりはなかった。

今日はエビのわがままに付き合う日として予約されていたのだったが、
本当は毎日だって陽介と一緒に居たかったのだ。



だって、自分・・・鳴上悠は・・・多分、花村陽介に恋をしている。

多分・・・と言う自信の無い前置きがついてしまうのは、
自分でも、どうしてこんな風に、
唯の友情でしかなかったものをこじらせてこんな事になってしまったのか、よくわからないからだ。
今まであまりに人との接点を持ってこなかった反動で、一気に来てしまったのだろうか?
しかし、それならば八十稲羽で出会った人たち全員にこの気持ちを抱いて居ないとおかしい。

陽介だけなのだ。
好きだなぁと思うたびにこんなに胸がざわついて、切なくて、苦しい思いをするのは。

本当は、花村、という名字呼びじゃなくて、陽介と名前で呼んでみたい。
陽介。良い名前だと思う。親ってすごいなって思う。
あんなにぴったりな名前をよくつけられるなぁと感心したのだ。
あったかくて、明るくて、優しい。陽介の為にある名前。

でも、最初に花村、と呼んでしまったから、なかなか「名前で呼んでいい?」とは言えなかった。
だから心の中で何度も呼ぶ。

陽介、今日はごめん。
本当は陽介のバイトが無い日はいつだって独り占めしたいよ?
陽介の話してくれる時間が大好きで、陽介の笑顔が大好きで、もっと笑って居てほしいし、
笑って居ない顔だって好きだけれど、もし落ち込んで居たら全力を持って力になりたい。

でも、陽介とばかりいっしょに居ると、他の人たちとの絆が紡いでいけないんだ。
数々の絆は自分にとって力となるし、力は花村を始め仲間を護る為に必要だ。
だから、涙を飲んで陽介の誘いを断った。

ただ、いつでも陽介の事を思ってる。
今日エビと行った喫茶店はなかなかハイカラな雰囲気で、
ケーキも甘さ控えめだったから、きっと陽介でも食べられる。
今度の約束の時に一緒に行けたらいいな、それともあれを自分が手作りした方が喜んでくれるだろうか?


陽介に感じる友情が行き過ぎている自覚はあったが、なんせ自分には人間関係の経験が少ない。

そもそも前の学校で告白してきた子に頷いただけの彼女が居た事はあっても、
確実にあれは恋なんてものじゃなかった。
ただ言われるままに小さなわがままを聞いてあげていただけ。
だから、今自分が抱いている気持ちがなんなのか判断がつかない。

しかし、もしこれが恋なんだとしたら・・・
例えば陽介と自分は男同士なわけだが、キス・・・とか、出来るだろうか・・・?

と言う事を思わず考え・・・
そっと目を閉じる陽介の表情をリアルに思い浮かべた所で、思わずわあああと一人部屋の中で声を上げた。

頭に浮かんだ妄想を消し去るように頭をくしゃくしゃかき回し、
居てもたっても居られずに部屋の中を熊のようにぐるぐる回る。

わぁ、わあああああ、ごめん、ヨウスケごめん。なんて事想像しちゃったんだ俺は。
大好きな親友に対して、なんて事を!なんて破廉恥な事を!

最終的には布団に倒れ込み、枕に顔をうずめて、ううううううと唸っていた。
我ながら完全に不審者だという自覚はある。
頼むから階下の菜々子と遼太郎に聞こえないでほしい、聞こえていたとしてもスルーして欲しい。

そっと枕元にあった携帯に手を伸ばす、
携帯のミラーの部分にわずかに映った自分の顔が真っ赤になっていて、それにも驚く。

今までからっぽだった自分が、文字通り顔色を変えてこんなにも動揺するなんて、正直信じられない。
一体自分の中でどのような化学反応が起きたのだろう。
爆発的に増えてゆく熱い思いが生き場をなくしてただただ胸が苦しいのだ。

携帯を開いて少し操作すれば、
笑って肩を組んでいる陽介と自分の画像が現れる。
なかなか良くとれていて自分の中では一番のお気に入りだ。

本当は待ち受けにしたかったが、もし誰かに見られてしまったら、と思うと、
さすがにその勇気はなくて、ただいつでも見れるような場所に判り易く保存している。

笑顔の陽介を見ていると、ほう・・・と思わず熱いため息が口をついて出る。
かっこういいのだ陽介は。表情筋が固すぎて笑顔がどことなくぎこちない自分とはまったく違う。

「陽介・・・大好きだ・・・。」

ちーさな、ちーさなこえで呟いてみた。
あぁ、これ本人の前で言いたいな。
きっと驚かれるだろうから直接は言えないけれど、画像相手にくらい良いだろう。



・・どれくらいの間陽介の顔を見ながらぼうっとしていただろうか。
唐突に着信の音が鳴り、びびく!!と飛び上がって驚いた。

数回携帯をお手玉した後、身体を起こして正座した。
相手はまさに陽介だったのだ。

「あ・・・ああああ、はは、はい!鳴上です!!」

『ぶっ!ははは、どーしたんだよ、鳴上ぃ!めっちゃどもってる!!
すっげぇな、なんか超レア!!つか、ひょっとしてなんかしてた??俺電話しちゃだめだったかな?』

「そ、そんなことない!暇だった!!ただ、ちょっと驚いただけでっ・・・」

『いや、お前がそんなどもるほど驚くっつーのが珍しすぎンだよ、なーんかあったなぁ?』

先ほどまで陽介の写真を見ながら、大好きだと呟いていた事実が後ろめたい。

「な、んにもないよ!本当に!」

『ふはっ、すげぇ超必死!!あ・・・・ひょっとしてぇ・・・?』

きっと携帯の向こうでニヤニヤ笑っているのだろう、陽介の表情が目に浮かぶようだ。
手のひらにじっとり汗をかいてしまっているのが分かる。

『ごーめんなぁ?暇だったんだろうけどタイミングが悪かったか。
今度俺のお宝貸してやっから許せ!つか、そういう時は無視していいからな!』

「え?そんな、花村からの電話を無視するなんて・・・そんなことしない。」

『へへ、そりゃぁ嬉しいけどさぁ。・・・なぁ、オナニーしてたんだろ?』


背後に落雷が落ちた気がした。
あごがかくんと落ちた気もする。

い、今、いま陽介なんて言った?
お、お、おなにーって言った?!してないよ!自分の股間に触れもしていなかったよ!

『ん?おーい、鳴上ー??』

「違うよ!!」

『うお!』

「ちがう!俺そんなことしてない!!そ、そんな破廉恥なっ!」

よ、よ、陽介でオナニー・・・・とかっ!そんな事誓ってやってない!!
ちょっと、き、キスとかは考えたけどっ!

『破廉恥!!??うわ、なに、鳴上くん何なのお前天使?!!
オナニーを破廉恥とかっ!!』

「だって、だって・・・!」

『えっ、ひょ、ひょっとして鳴上今涙目?!ごめんからかいすぎたっ。
恥ずかしかったか?や、でもオナニーなんて普通じゃん?気にすんなって!』

っ!て、あ、そうか、違う!陽介はだれでオナニーしてたとか言ってない!
なんて早とちり!恥ずかしい!穴があったら入りたい!変な事言ってなかったよな!?

「ほんとにちがう・・・」

出てきた声は情けない事に涙声で、困った。
これじゃあ、陽介が心配するかも、情けなくて次に続く言葉を紡げない。

『わーーーーーー!マジごめん!泣くな、泣くな鳴上!
そうだよな、こう言う話ってデリケートだもんな!大丈夫だ!鳴上はやって無かった!うん!
デリカシーなくってごめんなさい!ガッカリでごめんなさい!明日何か奢ります!!』

「明日の放課後は部活だからダメだって今日言った。約束した日まで放課後は無理。」

『あ、あー・・・そっかっ・・・や、でもっ!』

「でも、明日の昼休みは誰とも約束してないし、弁当花村の分も作って行くから一緒に食べよう?」

『ちょ!!お前が俺の世話やいてくれてどーすんの?!!
俺が謝るって話だよね?俺がお詫びするって流れなのに、なんでお前俺に弁当作っちゃうの!??』

「・・・・・・嫌か?」

『もーーー!!何なのこの子!天使どころじゃない大天使!!!
わ、判った!じゃぁ、明日ガッコ行く前にジュネスよって超オススメの美味いプリン買ってくから!』

「俺の作った弁当も食べてくれるか?」

『あ、あったりまえだろー?!!米一粒、野菜ヒトカケまで残さず食べるぜ!!』

「そっか、よかった。」

すん、と小さく鼻をすすってから、ほっとして思わず口が笑みの形を作る。
けれど、何故か急に陽介が静かになってしまった。

「あ、あの、それで、陽介どんな用事だったんだ・・・?」

『はっ!あぁ、いや、別にさ、用事ってほどじゃなくって、暇だったし、
それに放課後はだめでも昼休みとかだべられねぇかなぁって電話しただけ。
したら、なんか明日うまい具合に予約入れられたから、用件と言える用件は終わっちまったけど。』

「そうなのか・・・。」

『ん、まぁ別に一番の用事はただの雑談!なんかお前としゃべりたんなくってさ!』

「雑談・・・?」

『そ、そーいうの、ウザかったり・・・する?』

「まさか!!そうじゃなくて、用件とかなくても電話したりする習慣が無かったから。
でも、そうしていいなら、今度は俺からも電話する!!」

『お!マジで?!良かったー!』

本当にいいのだろうか。
用件が無くても陽介に電話をしてもいいと言うのなら、
ちょっと寂しくなった時とかに陽介の声が聞けると言う事だ。
なんて心強いのだろう!
それから今日の午後遊べなかった分、寝る時間まで取りとめのない会話をして通話を切った。

話している最中はとてもとても幸せな時間だったけれど、
やはりこうして会話が終わる瞬間は寂しい・・・。

しかし、最初はさすがに焦った。
まさか、陽介に自慰をしていたなどと誤解されるとは夢にも思っていなかったし、
いや、もちろん、陽介の事を思っていて無駄に焦ってしまった自分が一番悪いのだけれど。

「・・・陽介、オナニーは普通だって言ってた。」

もちろん、男子高校生などと性欲の塊なのだから、
彼女が居なければ普通だし自分だってやる。
ただ、誰かに対してそういう本来秘めるべきである事を話した事が自分にはなかった。
陽介は、あんな風に自慰や性交の話を友達とするのが普通なのだろうか?

もし、今回の様に、当たり前の顔をしてエッチな会話を向けられたら、
自分はどんな反応を示してしまうのだろうと思うと、ちょっと怖い。

『オナニーしてたんだろ』と、ちょっとからかうような声音で言われて、
本当にびっくりしてしまったのだ。

「・・・あ」

じん・・・と、下腹部に熱を感じた。
慌ててソコを抑えると、微かに勃起してしまっている。

だめだ、いけない。
本当は、ただ陽介が好きだと思いながら陽介の画像を見ていただけ。
でも、実際こんな事を知られたら陽介に嫌われてしまう。

だから物凄く後ろめたい事をしているのは判っていたので、
陽介に自慰をしているのか?と疑われて思い切り動揺してしまったのだ。

陽介は口では何もしてないよな、と言ってはくれたけれど、本当に信じてくれただろうか。
もちろん、仮に信じていなかったにせよ、誰を思っていたかまでは分からないとは思うが・・・

だからこのままでいいじゃないか、布団はすでに引いてあるし、もう寝る時間だ。
このまま潜りこんで寝てしまえばいい。

なのに、洋服越しに触れるソコは、少しずつ硬度を増している。

慌てて首を振り、煩悩を消そうとするが、
いけない事をしている自覚があるせいで、更にそれが繰り返し脳裏に浮かぶ。

だめだ、このままじゃ寝れない。
寝ないと授業中起きて居られないし、あぁでも、このままじゃ・・・

本当に陽介を思いながら自慰をしてしまうじゃないか。


嫌だ厭らしい、陽介とキスをするなんて考えただけであんなに恥ずかしかったのに!
けれど、アソコの疼きが止まらない上に、替えたばかりの下着が濡れてしまいそうだったので、
慌てて前を寛げる。

案の定、ペニスは完全に勃起していて、先っぽがうるうると水っぽい。
軽く勃起した程度ならばともかく、ここまでになってしまうときちんと抜かないとだめだ。
罪悪感を感じながら、自分のモノを掴むと、ぐわんと快感が背筋を伝わって脳味噌に響く。

ゆっくりと上下に扱くと軽く体が汗ばみ始める。体温があがってくる。

そういえば・・・体温で思い出したが、陽介は良くふざけて背中に張り付いてくる。
今の授業意味が判らなかった、とか、遊びに行こうぜ、とか言いながら。
きっと元から基礎代謝が良いのだろう、自分よりもほんのり熱い体温を感じると、
心臓がきゅぅっと勝手に高なってドキドキ煩い。

本当は自分だって抱きつき返したい。
しかしそれをやってしまうと、教室内で男子二人が抱擁し合う事になってしまって、
これは少々道徳的によろしくないのでは、と思い一生懸命我慢しているのだ。

自分からはよほどの事が無い限り抱きつく事は出来ないだろう。
だから、また何かの拍子に抱きついてきてくれないかな・・・

そう思いながら手を動かし続けていると、気づけば雫が手まで伝って居た。
もともと先走りが多いタイプなので、ティッシュの箱を引き寄せ、一枚とってから軽く拭った。

陽介の優しい笑顔が大好きだ。
抱きつかれると太陽の匂いがする気がするのはきっと気のせいじゃないはず。
後ろから声をかけられるのが嬉しくて、時折授業中にこっそり回されるメモが愛しい。

「・・・ようすけっ」

陽介の手を思い出しながら鈴口のあたりを指先で弄ると気持ちよすぎて思わず声が出た。
でも、同時に酷い罪悪感に囚われて、泣きそうになった。

「ようすけ、ごめん、ごめん・・・っ」

本当に悪いと思っているのに、手が止められない。
くちゅくちゅ厭らしい音がして、それが余計に自分を惨めにさせる。

だんだん亀頭の部分がパンパンに張ってきて、ハァハァと息が荒くなってきて、
唇を噛んで息を殺した。
玉のあたりが重苦しくて、竿を扱きながらそっと袋に触れて優しく撫でまわす。

「きもち・・・い・・・はぁ・・・ようすけ」

自分は陽介とどうありたいのだろう。
けれど、熱と快楽に暴走した頭では明確な答えなどでてこなくて、
頭の中でリフレインしていた先ほどの電話での会話がすぐ耳元で聞こえてきたような気がした。

『オナニーしてたんだろ?』

その瞬間ぶるっと全身が震えて、そのまま手の中に精液をもらしてしまった。
筋肉が収縮してぎゅうと体を小さく丸める。

「ふっ・・・うっ・・・っ・・・・・・」

ごめん陽介。ごめん。ごめんなさい。
本当に何もしてなかったんだよ。

でも、手の中にある温かな精液が自分を嘲笑っているようで、
すぐにティッシュで拭きとった。

けれど・・・記憶までは拭えない。




これは違う。違うよな?
親友は絶対こんなことしない。
親友を思って、こんな所弄ったりしない。
恥ずかしい、恥ずかしい、俺の馬鹿!最低!


罪悪感が涙として一粒ポロリと零れ落ちたのと、
心の中の大樹から腐ったつぼみがころりと落ちたのは、多分同時だったと思う。

胸が痛い。陽介・・・胸が痛いよ・・・・。

陽介、陽介、お願い助けて。


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